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職場の先輩看護師の姿に我が身を振り返り
職場にすごい先輩看護師がいて
看護師歴10年になる30代の女性です。外科と内科を経験しています。現在は総合病院の内科病棟に勤務しています。同じ職場の40代の先輩看護師に憧れて、少しでも近づけるよう毎日がんばっています。
豪快なのに細やかな心配りができる人
その先輩は、普段はどちらかといえば、男勝りで豪快なタイプにもかかわらず、患者さんのところへ行けば、所作やケアが見事に丁寧になるのです。かといってそういう看護師を装っているわけではなく、会話などを聞いていれば、本当に普段通りの男前な状態で、豪快に笑ったりしています。そんな気さくなところに患者さんは話しやすく心を開いているように思います。
患者の声をよく聞いているので話に説得力が
そして、とにかくとことん患者さんの話をよく聞き、よく理解を示し、本当に相手が望んでいることが何か、つかみとるのが素早いのです。だから患者さんの心身の状態のアセスメントが素早く的確であり、それをカンファレンスなどで発表する際の言葉の力が強いのです。医師や師長さんをも動かせるほどの説得力があります。また、急変対応にも長けており、医師の判断を待つのではなく、自分の判断で瞬時に動くことができるタイプです。
先輩の態度から自分を振り返り
その先輩と接してみて、自分は看護師の経験年数が増えていくにつれて、なんとなく慣れや雰囲気で、仕事ができるようになっていると勘違いしていたと気づかされました。いかに仕事を早く、時間内に終わらせられるか、という点にばかり躍起になっていて、本当に患者さんのことを考えて働いていたのだろうかと考えさせられました。患者さんが本当に望んでいることは何か、しっかり話を聞くこと。当たり前なことなのに忘れかけていたのではないかと、自分の身を振り返りました。そしてやはり、急変対応やケアの的確さは経験とともに充実していくべき点であり、日々の経験を積み重ねていかなくてはならないと、改めて思わされました。
自分もがんばって日々勉強
以来、私も患者さんの話をしっかり聞いて、そこにある本心をしっかりくみ取るよう、考えながら対応するようにしました。そうやって意識して聞いていると、いかに今までなんとなくで話を聞いていたか思い知りました。またケアの根拠について、今更ながら改めて勉強しました。今までのケアは自分の慣れた方法、自己流になっていたため、もっと一つ一つのケアを掘り下げて考えるように努力しています。