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患者の世話をする看護業務以外の選択肢もある
保健師として行政機関に勤務
30代の女性看護師です。でも、看護師としての勤務経験はありません。保健師として、行政機関で働いています。最初は地域包括センターに勤務し、現在は役所の本庁で勤務しています。これまで携わってきた仕事の分野としては、高齢者福祉、精神保健福祉の分野です。
公的な保健福祉サービスに興味を持ち
私も最初は、看護師として医療機関で働くことを考えていたのですが、看護師になるために学んでいるときに、行政機関で地域住民へ公的な保健福祉サービスを提供する仕事も選択肢としてあることを知り、そちらに進んでみようという気になりました。その場合、看護師としての資格だけでは足りないと考え、保健師の資格も取得しました。実際、保健師の資格はほとんど必須という感じです。他に、社会福祉士、精神保健福祉士、介護支援専門員、産業カウンセラーといった資格もあるといいと思います。私も現在勉強中です。
複数の資格を取得しておけば選択肢が広がる
今後、更に少子高齢化が進行することを考えると、社会福祉士の資格を取得していると障害、母子、療育、高齢者の福祉系の施設や、一般病院(有床)の地域医療連携室で勤務すしやすくなる等、仕事を選択するうえでの幅が広がると思います。しかし、社会福祉士の資格取得は在学中は難しいかもしれません。それでも、社会福祉士国家試験を受けるにあたり免除となる科目もあるので、それを確認しながら学校・大学で授業をとると良いでしょう。
行政機関で働きたいなら早めに計画を
どんな看護師を目指しているにせよ、看護師の資格を取得するためには、授業・実習をしっかり受ける必要があります。保健師は選抜制になるので、保健師関係の科目を担当している先生に予め保健師になりたい旨を相談しておくといいかもしれません。看護師の経験を積んでから保健師として勤務する、という方法もあるかと思いますが、行政機関に就職しようと考えているなら、新卒のほうが就職しやすいと思います。採用に年齢制限などがあるところが多いですから。
看護業務以外にも看護師の資格が生かせる職場が
患者さんのお世話を直接担当する看護業務とは違いますが、看護師として、行政機関で地域住民へ公的な保健福祉サービスを提供する仕事も選択肢としてあるということを、知ってもらえると嬉しいです。